Project story
プロジェクトストーリー
kintone®システム開発
プロであること、チームであること
林 真奈香
エンジニア
2020年入社
学生時代にプログラミングの基礎を学ぶものの、いったんは他業界に。「新しいことを色々とやっている会社だな」と興味を持ち入社。吉川さんいわく「問題の原因究明が驚異的に速い」。
吉川 衆平
アーキテクト・マネージャ
2018年入社
学生時代は情報デザイン学部に在籍し、卒業後は単身アメリカ留学を経て、他業界に。双子の父で、休日はもっぱら子どもと遊ぶことに終始。林さんいわく「お客様目線が徹底しているのは本当にすごい」。
「まずはやってみる」という文化
お二人は「kintoneシステム開発」を中心的に手がけていると聞きました。
吉川 衆平(以下吉川) 肩書は私がkintone事業部リーダーですが、林と役割分担しています。主にお客様対応を行うのは私で、林はプログラム開発担当です。
林 真奈香(以下林) 吉川がお客様からヒアリングした結果を私に伝え、私が開発メンバーに相談し仕事を振るという流れになっています。
吉川さんは入社されて約4年、林さんは入社1年と少しと伺いました。
どんどん仕事を任せていく社風のようですね。
林 確かに「まずはやってみる」という感じですね。ただ、困ったときは誰かしらに聞けばヒントが得られる環境なのでそこは安心ですね。
吉川 様々なスキルが身に付きますね。例えば、壁にぶつかったときまずは「どうすれば解決できる?」と考えるのは当たり前になりましたし。課題解決力はかなり向上しました。
言われたことをプログラミングできるのは、価値の一部
お客様と接するなかでも気づきはありそうです。
吉川さんはどのタイミングでお客様と接点を持つのでしょうか。
吉川 商談を受注した後、プロジェクトを立ち上げるためのお客様ヒアリングのタイミングからです。直近の「売上・請求管理システムon kintone」に関するプロジェクトでは、社長の安藤がお客様と初回ミーティングを実施していたものを、途中から私がプロジェクトに合流し引き継ぎました。毎回プロジェクト終了後に振り返りミーティングを行うのですが、そこでは常に新たな反省点が出てきますね。
林 私は吉川を通してお客様と接していますが、確かにお客様とのコミュニケーションについては、毎回課題が見つかります。
吉川 先ほどあげた直近のプロジェクトでは、バックオフィスを担う方々の負担軽減と業務の可視化推進に向け、業務系システムの大部分をkintoneで統合し、クラウド会計システムと連携しました。現場の方にとって使いやすいシステム構築は大前提です。さらに、お客様のニーズを的確に捉え開発チームの持つ知見を融合させるべく、確認のとり方・タイミングなどプロジェクト進行で一工夫する必要がありました。
特に要件定義や仕様変更にどう対応するかは、正解のない難しいポイントですね。
吉川 ただ、お客様がゴールを描き切れないのは当然です。今回は無事納品しお客様にもご満足頂けましたが、極端な話、「正解」はシステムが完成し、実際にお客様がしばらくご利用しないと出ないこともあります。そこは私たちがプロとして、最適解を導き出す進め方、コミュニケーションをとることが欠かせません。また、変わりやすいところは変えやすい状態にするとか、いったん保留にするといった進め方も一案です。実はこれ、開発メンバーの力があるからできることで…。柔軟で細やかな対応ができるのは、本当にありがたい限りです。
林 私自身は、お客様の考えていること、お話されることが変わるのは当たり前だと思っているんです。最終的に「これがベストだ」とお客様に感じて頂けるのでしたら、変えていくこと自体は苦ではありませんね。ただ私たちも吉川を通し「エンジニアの視点」から意見を伝え、サジェスチョンしていくことがもっと必要ですね。
確か社長も、「私たちが提供する価値は、(言われたとおりの)プログラムをつくることではない」といった趣旨のお話をなさっていた記憶があります。
吉川 お客様が話されているそのままが正解ではないと私も思っています。そもそもこちらからの質問に、お客様が瞬時に全体を見通し答えて下さるのを前提とするのはどうかと…。例えば、大切なポイントは「後から変えると大きな影響もあるので、一度確認しておきましょう」と伝えたうえで検証をすれば、「こういう運用もあるかも」とお客様側にも“気づき”が生じます。こうした工夫を積み重ねていくことが不可欠です。
「お客様のニーズに対し、それが何を意味するのか、本当に必要かどうかを一人で判断するのは限界があり、様々な感性を持った人が集まって話し合える環境が大切」とも話されていました。
林 確かに一人で考えていると、お客様の言葉通りに開発を進めてしまいがちです。小規模といえども10人弱のスタッフが在籍しているので、色々な意見を取り入れ様々な角度から検討できればと思いますね。
吉川 私もその点から「この先の自分」を考えています。私は安藤を尊敬していますが、目指さず、違う感性を磨いていきたいと考えています。「お客様目線」でチーム内に気づきを増やしたいですね。
いつか全員で一つのプロジェクトをしたい
他にお二人が入社してから、印象的な出来事はありましたか?
林 そういえば小さなトラブルはあったものの、幸いにも「小さなトラブル」で済んでいるんです。お客様も何かあったときすぐに連絡を入れて下さり、その問題は社内の誰かしらにバトンパスされ、即調査と確認に入るからですかね?
吉川 「すぐ対応する」が、大きなトラブルを未然に防ぐポイントじゃないでしょうか。そのために、例えば心理的な障壁となるような発言はしないなど、お客様が声をあげやすい関係構築は心がけています。
お互いを褒めるとしたらどんな点があるでしょうか。
吉川 優秀な方です。特に仮説を立て、それを検証する力とスピード。当たりを付けるのがうまいというか、他に見たことがない才能ですよ。
林 ありがとうございます(笑)。確かに、見当をつけることは、前よりは上手くなってきているのかな?と思っています。もっと力をつけたいですね。
逆に林さんから見て、吉川さんのお仕事ぶりはどうでしょう。
吉川 あ、それ聞きたいです!
林 ぶれないお客様目線は、すごいなと思いますね。お客様の意思をくむだけでなく、「こういうことできませんか?」と具体的なところまで落とし込んで私たちに伝えてくださるので、とてもありがたいです。
吉川 嬉しいです!「いや、そうは言うけど、お客様はこう思っているんだよ」というのを伝え続けていきたいですね。
今後、ビットリバーのチームでやっていきたいことは何でしょうか?
林 より多くのメンバーで考えられる機会を増やせれば嬉しいですね。在宅でもコミュニケーションは取れていますが、新オフィスができ集まりやすくなったので、それを活かした対話もできればと思います。あとは、より多くのメンバーで一つのプロジェクトに取り組んでみたいです。
吉川 私も同じ考えです。池井戸 潤さんの「下町ロケット」、あれが夢なんです(笑)。例えば、朝起きたら全員がそのプロジェクトのことを考えるみたいな…。みんなで一つのものをつくりあげていくということは、いつかやってみたいですね。